全国的には超マイナーな木の実、「やんぞうこんぞう」筆者が暮らす遠州地方では、割とポピュラーな木の実。高齢の方々に聞くと、必ず「食べたことがある!」と答える程、昔は口にされていた。どこか懐かしい味がするこの実を、実際に食べてみた。
ホソバの実「やんぞうこんぞう」とは
イヌマキ(犬槇、学名:Podocarpus macrophyllus)は、マキ科マキ属の常緑針葉高木。日本(関東〜四国、九州、沖縄)および台湾など比較的暖かい地域に分布する。高さ20 mほど。樹皮は白っぽい褐色で、細かく薄く縦長に剥がれる。茎は真っ直ぐに伸び、枝先は上を向くが、大木になると枝先は下垂する。葉は細長いが、扁平で主脈がはっきりしており、いわゆる針葉樹の葉には見えない形をしている。
遠州地方(静岡県浜松市など)ではホソバ(細葉)と呼ばれ、防風林・防砂林目的に生垣として利用されてきた。古民家では必ずといっていいほどこの生垣を持っており、子供たちはおやつ感覚でその実を食べ、葉っぱで手裏剣などを作っていた。
イヌマキ – Wikipedia
遠州地方で言う「ホソバ」とは「イヌマキ」の事。
「やんぞうこんぞう」とはイヌマキの実の遠州地方での言い方だ。
やんぞうこんぞう(イヌマキの実)をとって食べる
写真のように、緑と赤の実が一体となって木に生っている。
手で簡単に摘み取る事ができる。
手軽に摘み取ることが出来るのも、昔子供のオヤツ代わりだったことが頷ける。
食べることが出来るのは「赤い実」の方だけだ。
緑の実は有毒とのことで、決して食べないように。
味としては、ほんのり「甘い」
食感はとしては、皮は少し硬いが中身は少し粘り気がある。
何処か懐かしさを覚える味でもある。
甘いものが少なかった当時としては、貴重な食料だったのだろう。
まとめ
イヌマキを生垣として利用している、遠州地方ならではの味わい「やんぞうこんぞう」
この味に何処か懐かしさを感じるのは、根っからの遠州人のDNAからか。
超ローカルなネタだが、遠州人の方々に共感頂けたら幸いだ。
もしかしたら、遠州地方以外の方々も、イヌマキの実を食べる習慣があるのだろうか。
とても気になる所である。
以上!これにて採集終了!
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