11月は、椎の実拾いに丁度いい時期である。採り方は「拾うだけ」の為、自然の中で何かを採って食べたい人には、入門として良いかもしれない。調理も簡単で美味しい。ぜひ、1度は食べていただきたい一品だ。
椎の実とは?
シイ(椎)は、ブナ科クリ亜科 (Castaneoideae) シイ属 (Castanopsis) の樹木の総称である、シイ属は主にアジアに約100種類が分布、日本はこの属の分布北限となり2種が自生する。ほかに日本ではシイ属に近縁のマテバシイ属 (Lithocarpus) のマテバシイ (Lithocarpus edulis) もこの名で呼ばれている。ブナ科に属し、果実はいわゆるどんぐりに含まれるが、食用に適しているため、個別に『椎の実』と俗称される。
果実の椎の実は、縄文時代には重要な食料であったといわれている。近年では子供のおやつに用いられた。現在でも博多の放生会や八幡(北九州市)の起業祭といったお祭りでは炒った椎の実が夜店で売られている。
シイ – Wikipedia
椎の実の採り方
今日は、都市河川でのルアー釣りを実施。
しかし、残念ながらボウズだった。
肩を落として駐車場へ戻る中、とある物が筆者の目に入った。
地面に落ちている「椎の実」だ。
周辺に椎の木は無かったため、何処かから持って来たものだろう。
釣りがボウズだった筆者に、神がくれた恵みだと思った。
早速公園内を検索すると…
あった!立派な椎の木だ。
朝日が枝の間から射し込み、どことなく神々しい。
椎の木の葉。割と特徴的な葉をしているため、筆者は葉を見て椎の木と判断している。
深い緑色で、葉に光沢がある。
何よりも、地面を見れば周辺に「椎の木」の証拠が落ちているはずだ。
周りを見渡せば、椎の実だらけ。どうやらほぼ手付かずだったようだ。
ありがたい。早速採集させてもらおう。
ほんの30分で、この量が採れた。
椎の実拾いが楽しすぎて、ついつい拾い過ぎてしまうことがある。
食べる分だけを、採って持ち帰るようにしよう。
椎の実の下処理
採ってきた椎の実の下処理は以下の通り。
- バケツに水を入れる。
- 採ってきた椎の実を、水が入ったバケツに入れる。
- 水に浮く椎の実は、中身が無い可能性あり。水に浮いた椎の実を取り去る。
これだけだ。下処理も、とても簡単である。
椎の実の調理
椎の実は、生でそのまま食べることが出来る。
しかし、せっかく食べるなら美味しい椎の実だ。
調理法は以下の通り。
- フライパンを弱火で熱する。
- 椎の実を、フライパンで炒る。※フタが付いているフライパンを使用すること。椎の実が弾けて飛ぶ場合がある。
- 椎の実の殻が割るまで、弱火でじっくり火を通す。
椎の実から香ばしい香りが立ち始めたら、完成だ。
炒った椎の実は非常に熱いため、やけど注意だ。
今回調理してみたが、あまり椎の実の殻が割れなかった。
割ってみたら、しっかり火が通っていた。
ひとつ食べてみて確認するのもいいだろう。
殻を割って実を食べると…美味い。
ほんのり甘く、どこか栗のような風味もある。
クセがない味だ。
これを食べると「ああ、秋だな。」と季節を感じることができるから不思議だ。
まとめ
今回、椎の実を採集した公園に、椎の木があることを初めて知った。
本当に良い発見だった。
釣りはボウズだったが、この発見があったのでチャラとしよう。
椎の実は、拾うだけで簡単に採集でき、下処理、調理法も簡単だ。
興味がある方は、是非一度素朴な椎の実を味わってほしい。
椎の実初体験の人も、どこか「懐かしい味」に感じるはずだ。
もしかしたら、私たちには遠く縄文人だった頃の記憶が残っているのだろうか。
だとしたら、素敵なことだと感じる。
以上!採集終了!
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