「街中の川を泳ぐ大きな鯉、釣れないかな…」と川や用水路を見て思った方もいるのではないだろうか?今回のブログは、誰でも街中で大きな鯉を釣ることができる「パン鯉(パンプカ)」について解説していこうと思う。君も淡水の王者と戦う時が来た!
淡水の王者 鯉という魚
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別名:マゴイ、ノゴイ
比較的流れが緩やかな川や池、用水路などにも広く生息する大型の淡水魚。
体長は約60センチで、100センチ以上に達するものもある
コイ科の特徴として、ウェーバー器官を持ち、音に敏感である。
すなわち、優れた聴覚を得ているということである。
鯉を釣る際には、音を立てずにゆっくりと近づくことをオススメする。
食性は雑食。自然下では、以下のような物を捕食している。
- 水草
- 貝
- ミミズ
- 昆虫
- 甲殻類
- カエル
- 小魚
- 魚の卵
他にも、以下のように様々なものを口にする。
- パン
- うどん
- お麩
- トウモロコシ
- さつま芋
雑食の上水質の汚染にも強く、強靭な生命力を持っている。
パン鯉(パンプカ)とは?
パン鯉とはどのような釣りか?
読んで字の如くである。
「パン」で「鯉」を釣るのだ。
パン鯉が別名「パンプカ」と呼ばれる理由を知れば、釣り方が見えてくる。
「パンをプカプカ浮かして釣るからパンプカ」なのである。
パンが水に浮く特性を利用し、水面でパンを捕食する鯉を釣る釣法である。
パン鯉(パンプカ)の基本
パン鯉をする上で、基本中の基本がある。
それは、パンを撒き餌にすること。
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釣り場に着いたら、まずはひたすら川に向かってパンを投げるのだ。
しばらくすると、鯉がパンに寄せられて集まってくるはずだ。
ここで重要なことは、パンを食べる鯉を見極めることだ。
鯉にも趣向性があり、パンを餌として口にする魚と、口にしない魚が居る。
単純に、パンの味を知っているか否かでもある。
その為、日常的にパンを餌として食べている鯉は釣りやすい。
池や川で、鯉をパンで餌付けをしている所を見たらチャンスだ。
ほぼ確実に釣れる。
しかし、鯉に餌付けしている方が去ってから釣るように。
鯉を可愛がっている方から見れば、釣るのは可哀想と思うだろう。
釣り人は、地域住民と軋轢を産まないほうが良い。
軋轢が原因で、池や河川が釣り禁止になってしまったら元も子もない。
ほんの少し、配慮して頂けるとありがたい。
パン鯉(パンプカ)で使う道具(タックル)
著者は、汎用のバスロッドをパン鯉では使用している。
全長6ft(約1.8m)前後の物。
3000円程度の安価なものだが、性能は充分。
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リールはスピニングリールの2000番に
ナイロンライン2号を巻いている。
著者はめんどくさがりの為、都市河川のルアー釣りと同じタックルでパン鯉をしている。
初めて鯉を専門に狙うなら
リールについてはスピニングリール3000番に
ナイロンライン3号の方が安心かも知れない。
パン鯉(パンプカ)の仕掛け
仕掛けは驚くほど簡単だ。
道糸に直接針を結ぶ。
著者は、管付きチヌ針5号を使用している。
![](https://matituri.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC_0829-1024x576.jpg)
管付きとは、針に糸を結ぶ部分が付いている便利な針のことだ。
針の返しを潰しバーブレスにしておく事をオススメする。
返しがない方が、針の貫通力が上がる上、釣ったあとに魚の口から外しやすい。
当たり前だが、魚へのダメージも軽減される。
糸に針を結んだら、針が隠れるようにパンをつけるだけ。
著者は、固くてエサ持ちがいい耳の角部分を使用している。
キャストする際にも外れにくくオススメだ。
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パン鯉(パンプカ)の釣り方
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鯉を釣る際に大切なことは、鯉の姿が見えていること。
パン鯉はいわゆるサイトフィッシング(見える魚を釣る)に分類される。
従って、偏光グラスの使用をオススメする。
釣り場も出来るだけ浅く、鯉の姿が視認しやすい場所が望ましい。
鯉の姿を確認したら、パンをキャストする。
パンは軽い為、簡単には飛ばない。だが、それでいい。
パン鯉はパンを自然に川に流れに乗せることが大切。
違和感があると、針や糸を見切ってくる鯉もいる。
彼らも中々頭がいいのだ。
合わせのタイミングは至極単純。
パンが鯉の口に入り
見えなくなってから一瞬待って合わせを入れると乗りやすい。
鯉が乗ったら、後はゆっくり鯉の力強い引きを味わっていこう。
鯉はとてもトルクフルだ。
ドラグ(糸にかかるテンションを調節するノブ)を締めておくと、糸が切れる可能性がある。
手で引っ張って、糸が出る程度に調節することをオススメする。
鯉が走っている時は、ロッドを立てて耐える。
鯉が走らなくなったら、少しづつドラグを締め引き寄せる。
水面に顔を出し、空気を吸わせることで大人しくなる。
大物がかかるパン鯉に、タモ網は必須。
タモ網は、鯉の頭から入れると入りやすい。
ネットイン(網に入れる)間際に暴れてラインブレイク(糸が切れる)もある。
タモ網に入れるまでがパン鯉だ。
最後まで気を抜いてはいけない。なぜなら相手は淡水の王者だからだ。
パン鯉(パンプカ)まとめ
パン鯉(パンプカ)は、本当に手軽に鯉を釣ることができる釣法だ。
街中の池や河川で釣ることが出来る、最大のターゲットと言っても過言ではない。
みなさんも是非、鯉の強烈な引きと重さを体感して欲しい。
以上、これにて納竿!
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