季節は春。絶好の釣りシーズンだ。そこで今回は、ルアー釣りを始めたい方に向けて「都市河川ルアー釣り」を、皆様にお勧めしたい。様々な釣りのスタイルがある中、決してメジャーではない都市河川でのルアー釣り。ひと際異彩を放つこの釣りの魅力を、是非感じていただきたい。
都市河川ルアー釣りとは何か?
そもそも都市河川とは何か?
都市河川とは、都心部を流れる河川の事を言う。
または、その周辺の小川や用水路。
東京で言う所の「多摩川」や「荒川」などのイメージだ。
決して綺麗な川とは言いにくい都市河川。
果たして魚はいるのか?と疑問に思われるのではないだろうか。
しかし、都市河川には確実に魚は「居る」のだ。
淡水の王者「コイ」はもちろんの事、「ウグイ」「ニゴイ」「ナマズ」「ライギョ」など、ルアーへの反応が抜群のフィッシュイータ達も多く生息している。
これらの魚達は、30㎝~80㎝程度まで大きく成長する。
特に「コイ」は、1mに達する大物も存在する。
そんなモンスターフィッシュ達と戯れる事の出来る「都市河川ルアー釣り」は、一度ハマってしまうと、病みつきになること請け合いだ。
都市河川ルアー釣りの魅力とは?
都市河川ルアー釣りの魅力は、大きく分けて3つある。
- 釣り場までの距離が近い。
- 手軽に魚を釣る事が出来る。
- 安価な道具でも魚を釣る事が出来る。
一つづつ解説していきたい。
1.釣り場までの距離が近い
都市河川とは、先述した通り「都心部を流れる川」である。
我々は、都心部に住んでいる為、身近に都市河川はあるはずだ。
ちなみに筆者のマイリバーは、自宅から5~10分程度。
この距離なら釣りに通うのも億劫ではないし、交通費も殆ど掛からない。
気軽に釣りができるという点では、都市河川はピッタリのフィールドなのである。
2.手軽に魚を釣る事が出来る
魚を手軽に釣る上で、最も大切なこと。
それは「魚が居る所で釣りをする」事である。
都市河川ルアー釣りの対象魚達は、比較的汚れた河川でも生息できる魚達だ。
適応力が非常に高い為、様々な場所で釣る事が出来る。
小さな小川や水路も、釣りのポイントとなることも少なくない。
また、都市河川は、通年釣りができることもメリット。
漁業権を設定している都市河川は少ないし、遊漁券も必要無い所が多い。
※都市部の河川でも遊漁券が必要な河川はあります。釣りの前に必ずご確認ください。
その点も、手軽に魚を釣る上で重要となってくる。
3.安価な道具で魚を釣る事が出来る
都市河川ルアー釣りのタックルは、専用の道具を用意する必要がない。
アジングやメバリング、ブラックバスのタックルを流用することができる。
まずはロッド。
アジング、メバリング用のライト(L)パワーのロッドと、ブラックバス用のミディアムライト(ML)のロッドがあれば充分である。
カワムツ、ウグイ、小型のニゴイなどは、ライトロッドがピッタリ。
ニゴイ、ナマズ、コイなどは、ミディアムライトロッドで充分。
そして、筆者が使用している都市河川ルアー釣りタックルは、非常に安価な物で揃えている。
ロッドは、ライト(L)ミディアムライト(ML)共に「OGK」や「プロマリン」の安価なロッドを愛用。以下はライト(L)
こちらはミディアムライト(ML)
どれも¥4,000以下の激安カーボンロッド。
都市河川での釣りには、充分な性能である。
次はリールについて。
リールは、最低限のドラグ性能を有している物を使用している。
ちなみにドラグとは
「魚の引きに対して、ライン(釣り糸)を送り出す機能。魚との綱引き状態になり、ラインが切れることを防ぐ機能。」
しかし、こちらも当然安価。
有名ブランドの「エントリーモデル」と言われるリールを愛用している。
エントリーモデルとは、初心者の方でも安価で購入しやすく、使いやすい癖のないリールとなっている。
ちなみに、筆者が好んで使用しているのは、シマノとアブガルシア。
初心者用のモデルとはいえ、流石は有名ブランド。
都市河川で釣りが出来るだけのドラグ性能を有している。
番手は2000番または2500番で充分。
次はライン(釣り糸)について。
都市河川のルアー釣りには、ナイロンラインがぴったり。
初心者にも扱いやすく、何よりも安価だ。
一度魚が掛かってしまえば、ナイロンラインの特性「伸縮性」が役に立つ。
伸びのある糸が魚の動きに追従し、魚の勢いを上手く逃がしてくれる。
すなわち、魚がバレにくいという特性がある。
筆者は価格も安価で、カラーリングも豊富な「プロマリンコアライナー」を愛用。
都市河川では、ラインの号数は2号がおすすめ。扱いやすい。
最後にルアーについて。
都市河川では、主に「スプーン」「スピナー」「ワーム」の3種があれば、充分に遊ぶ事が出来る。
筆者は激安釣り具でおなじみ「オルルド釣り具」のルアーを好んで使用している。
スプーン、スピナーは、3~5gを中心に使用している。
ワームは4.5㎝~7㎝程度。
ワームに合わせるジグヘッドは、2~3gを使用している。
都市河川では、上記のルアー達で実に様々な魚が釣れる。
フック(針)については、スピナー以外は、基本的にバーブレス(カエシ無し)のシングルフックを使用。
シングルフックの方が貫通力が高く、一度フッキングしてしまえば魚がバレにくい利点もある。
まとめ
都市河川ルアー釣りは、正に最近流行りの「安」「近」「短」のレジャーであると思う。
それでいて魚が釣れやすく、釣れる魚の魚体も大きい。
当然、引きはかなりのものだ。十分楽しめる。
また、ルアー釣りの入門としても都市河川はおすすめ。
特に、ウグイ、カワムツ、ニゴイなどは、ルアーに対する反応が素晴らしく、割と簡単に釣る事が出来る。
ルアーの基本を学ぶには、うって付けのターゲットだ。
この春、ルアー釣りをはじめようとする方には、ぜひ都市河川釣りを試してもらいたい。
以上!これにて納竿!
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