今まで100均釣り具の情報を、様々お伝えしてきた。新製品が出る度に「魅力的!」「ついに本気を出した!」等の表現を使用してきたが、今回の商品はその比ではない。もしかしたら、釣り業界の常識を覆しかねない物だ。100均釣り具の今後の「可能性」を感じさせる商品となっている。
ダイソーからマイクロスプーンが発売されるという事実
正直筆者は、この商品を心待ちにしていた。
以前の記事で「100均からマイクロスプーンが出てしまったら、いくつ買ってしまうかわからない。」
と、はっきり明言している。
そう、ダイソーから「マイクロスプーン」の発売だ!
釣り具界の歴史が大きく変わるかも知れない。
スペックの前に、まずは価格。
言わずもがな100均商品の為、110円ではあるのだが…
なんと2個セット!
1個55円という暴挙!
これを暴挙と言わず、何と言う。
筆者は、1個100円でも大量購入していただろう。
スプーンの価格に詳しくない方のために補足する。
一般的に釣り具店で販売しているマイクロスプーンの平均価格は
300~500円程度。高い物になると700円程度の物もある。
筆者が愛用している秘密結社「オルルド釣具」や「ナイトアーミー」でも
100円~150円程度。
これでも十分安いのだが、それをさらに半額の価格で提供とは。
恐ろしい。
「ダイソーめ、なんと恐ろしい釣り具を作ったのだ!」
ダイソーマイクロスプーンインプレ
やっとスペック解説に入るわけだが、はじめに断っておく。
「これは、本当にすごいぞ。」
スペック
- 重量:1g、1.8g
- カラー:シルバー、カラシ、ゴールド、オリーブ
- フック:シングルフック(カエシあり)
まずは重量から。1gと1.8gのラインナップ。
管理釣り場、渓流にてトラウト類に使用する事を前提に考えられている。
この2種の重量があれば、管理釣り場等では十分だろう。
次にカラーだ。
これが、本当に秀逸である。
ド定番の4色をラインナップしている。
具体的に説明すると
- 派手系のシルバー、ゴールド
- 中間系のカラシ
- 地味系のオリーブ
トラウトの「スレ」も考慮して、ローテーションができる様に考えられている。
特筆すべきは「オリーブ」だ。
安いスプーンセットには入っていないカラーで、釣り具店などで購入しなければ手に入らない。
この「オリーブ」というカラーは、日常トラウトが口にしている「ペレット」に似せているカラーである。
すなわち、派手なカラーにスレたトラウトに効果的なカラーなのだ。
このレベルのカラーチョイスが、100均釣り具で成されているとは…
正直、脱帽である。
もう、疑い様がない。
100均釣り具のバイヤーさんには「釣り好き」が必ずいるはずだ。
もしくは、プロの釣りアドバイザーがいるか。
でなければ、このカラーラインナップは説明がつかない。
それほど定番カラーをしっかり押さえている。素晴らしい。
ダイソーマイクロスプーンの対象魚
一応、パッケージの対象魚を上げると
- トラウト
- ヤマメ
- イワナ
- アジ
- メバル など
管理釣り場、渓流のトラウトはもちろん釣れるだろう。
面白かったのが「アジ」「メバル」が挙げられていること。
メバルなどは、スプーンのフォールで喰ってきそうな感覚がある。
海のスプーニングでも、十分に戦力となるだろう。
筆者個人のおすすめ対象魚
ここからは、ダイソー非公式対象魚となるが、筆者個人がおすすめの対象魚だ。
「チャビング」(カワムツのルアー釣り)と
「ウグイング」だ。
筆者の愛する都市河川でもできるスタイルだ。
チャビングには、1gスプーンがピッタリ。
筆者も去年の夏、100円で購入した1gの中古スプーンで、チャビングを楽しんだ。
ウグイはカワムツよりも、比較的大きい事が多い。
ウグイングには、1.8gが良いだろうか。
遠投が必要ない、狭いフィールドなら
「二ゴイング」もおすすめだ。
ニゴイはキラキラするルアーに反応が良い。
シルバーとゴールドで一撃だと思う。
以前、別のマイクロスプーンで「コイ」を釣ったこともある。
ステイで釣った為、ダイソーマイクロスプーンでも釣れるかも知れない。
ちなみに経験はないが、ハゼのスプーニングにもこのサイズは有効ではないだろうか。
このように、マイクロスプーンの対象魚は
無限大である。
汎用性の高さもスプーンの魅力だ。
まとめ
ダイソーがマイクロスプーンを発売したという事は、ほかの三国(セリア・キャンドゥ)も、マイクロスプーンを発売するかもしれない。
いや、発売して欲しい!
例えばカラーリング。
以前ダイソーミノーモンスターを、セリアが新カラーで後続発売したことがあった。
このように、他の100均釣り具でカラーバリエーションが増えることはあり得ると思う。
もう一つはサイズ。
ダイソーがプラグを発売すれば、セリア、キャンドゥは小型の物や、シャロータイプ等を発売している。
それをスプーンに置き換えれば、重量の違いだ。
1g、1.8gと来たら、あとは2.5g、3.5g、5g程度も発売して欲しい所。
さすがに欲張り過ぎか?
しかし、今の100均釣り具三国志なら、簡単に成し得てくれそうな気がする。
もし、各重量を発売してくれたなら、筆者はとりあえず大量買いしますゼ…
ますます、100均釣り具の進化から目が離せない。
以上、これにて納竿!
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