「ギマ」と言う魚を皆様ご存知だろうか?一般的にはその刺と粘液で「外道」と扱われることも少なくない。しかし、筆者の住む東海地域、特に浜名湖や三河湾ではポピュラーな釣り物である。一般的にも流通する事もある馴染み深い魚でもある。今回は、奥浜名湖にギマの影を追った。
ギマ釣りのタックルと仕掛
ギマは各地で外道として釣れる事から、簡単な仕掛けで釣ることが出来る。
チョイ投げ釣りのタックルや仕掛けでも十分。
筆者は遠浅の海岸でギマを狙う為、ある程度遠投ができるタックルを使用している。
安価な3mの万能竿と、プロマリンの「トレンドスピン3000番」を愛用。
そして、今年からもう1本竿を追加した。
ダイソーの振出竿270cmだ。
リールも980円で購入した、輸入物のリール3000番。
![](https://matituri.com/wp-content/uploads/2022/06/DSC_2580-1024x576.jpg)
迷彩がカッコ良くて購入した。
しかし、ハンドルがとにかくガタガタ。
格安リールによく有る仕様だ。
しかし、正直ギマを釣るのにドラグ性能も、ハンドルの巻き心地なども必要ない。
格安タックルで十分である。
しかし、一つだけ筆者のこだわりが。
それは仕掛け。
特に天秤である。
筆者は、海底から仕掛けが浮き上がる天秤を愛用している。
![](https://matituri.com/wp-content/uploads/2022/06/DSC_2579-1024x576.jpg)
仕掛けが浮き上がる事により、海毛虫やメゴチなどの底物を回避することができる。
非常におすすめだ。
ちなみに筆者は、ある程度遠投ができる10号を愛用。
針に関しては、キスやハゼ用の流線針で十分。個人的には2本針がオススメ。
餌は青イソメ。
食いが渋い場合は、タラシを多めにすると効果大。
![](https://matituri.com/wp-content/uploads/2022/06/DSC_2586-1024x576.jpg)
このように、安価で簡単な仕掛けで楽しめるのも、ギマ釣りの魅力でもある。
さあ、準備が出来たら早速釣っていこう!
とっても簡単!ギマ釣り開始!
本当に久しぶりの「イソメ」を使った餌釣り。
本日の奥浜名湖は、残念ながら小雨がパラつく曇天。
![](https://matituri.com/wp-content/uploads/2022/06/DSC_2584-1024x576.jpg)
しかし、水の透明度は高い。
![](https://matituri.com/wp-content/uploads/2022/06/DSC_2585-1024x576.jpg)
しかも、こんな綺麗な海岸に、釣り人は筆者一人。
最高のプライベートビーチだ。
早速餌を付けてキャスト!
投げ込んだら、しばし待つ。
やることはこれだけ。簡単な釣りだ。
すると早速、穂先が「クッ」と引き込まれる。
HIT!
心地よい引きを楽しみながら巻き上げると、付いてる♪付いてる♪
![](https://matituri.com/wp-content/uploads/2022/06/DSC_2588-1024x576.jpg)
ギマ。
立て続けに…
HIT!
![](https://matituri.com/wp-content/uploads/2022/06/DSC_2591-1024x576.jpg)
銀馬。
幸先よく2匹ヒット。
このまま爆釣と思いきや、雲行きが怪しくなってきた…
餌取りに大苦戦!?まさかのハプニングも…
幸先よく釣れていたのだが、突如小さなあたりが頻発。
竿先に「ツンツン」という当たり。
小さい魚が餌をついばんでいる様だ。
仕掛けを上げてみると、餌が食いちぎられている。
犯人の目星は大体付いているが…
小さなあたりに合わせてみると、やっぱり!
![](https://matituri.com/wp-content/uploads/2022/06/DSC_2594-1024x576.jpg)
ヒイラギだ!
更には…
![](https://matituri.com/wp-content/uploads/2022/06/DSC_2598-1024x576.jpg)
デキハゼまで。
厳しい。思ったより厳しい戦いを強いられている。
更には、餌を替ようとした瞬間、エサ箱の中を確認すると…
イソメが無い!
餌箱内の砂をかき分けて探すも、1匹も見当たらない。
餌取りが多いとは言え、まだ開始1時間。
300円分購入すれば、いつもは2時間持つのに。なんでだ…
筆者の脳裏に釣りニュースの記事が蘇る。
「生き餌の仕入れ原価高騰」
「謀ったな!謀ったなイシグロ!」
筆者は、久しぶりの餌釣りで、グラムいくらの表示を見ずに「300円分。」と注文してしまったのだ。
明らかにイソメの量が減っている。
何と、1時間で最後の1投となってしまった。
頼む!釣れてくれ!
筆者の思いを込めた1投。
すると…
HIT!
![](https://matituri.com/wp-content/uploads/2022/06/DSC_2595-1024x576.jpg)
最後に良型をキャッチ!
良かった。本当にほっとした。
餌が切れてしまったので、納竿とした。
まとめ
これからという時に、餌を切らせてしまった筆者。反省。
100円当たりのグラム数をしっかり確認して「餌は多めに購入。」
次回は500円分購入しよう。ケチってはいけません。
この時期のギマ釣りは、入れ食いを楽しめるときも。
以前の釣果だがこの通り。
![](https://matituri.com/wp-content/uploads/2022/06/DSC_0212-1024x576.jpg)
ラッキーなゲスト「クロサギ」も混じる。(右上の2匹)
刺身と塩焼きで美味しい魚だ。
そして、ギマはとても美味しい魚。
なにせフグ目、モンガラカワハギ亜目である。
フグとカワハギの仲間であるギマが、美味しくないわけがない。
筆者としては、煮付け一択。
![](https://matituri.com/wp-content/uploads/2022/06/DSC_2600-1024x576.jpg)
美味い。
この魚を食べると、もうすぐ夏だなと感じる。
四季折々の魚を釣って食べる。
こんなに贅沢なことはない。
釣り人で本当に良かったと思う瞬間でもある。
以上!これにて納竿!
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